Power Appsの繰り返し処理(2)

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だいぶ間が空いてしまいましたが、Power Appsにおける繰り返し処理について、書いてみます。

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データソースを直接操作しない繰り返し処理

前回の記事では、データソース(テーブル)に対する処理を繰り返し行うための関数を紹介しました。

Power Appsには他の一般的な言語にあるような、forwhileといった変数を直接使った繰り返し処理を関数はありませんが、Sequence関数を利用して擬似的なテーブル(データソース)を用意し、それをもとに繰り返し処理を記述することが可能です。

Sequence関数

Sequence関数は指定した範囲の数値のテーブルを作成する関数です。

Sequence(レコード数,初期値[,ステップ])

初期値から始まってステップ毎に加算された値を持つテーブルをレコード数分作成します。ステップは省略すると1とみなされます。

例えば、

Sequence(10,1)

とした場合、

Value
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
Sequence関数の結果

というテーブルになります。

これを利用してForAll関数で繰り返し処理を書くことができます。

Clear(Table1);
ForAll(
    Sequence(10,1),
    Collect(Table1,{Table1Value: Value})
);

結果として、Table1というコレクションが以下のように作成されます。

Table1Value
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
作成されたTable1

コレクションの内容とは直接関係なくループ処理を書きたい時に、Sequence関数は便利です。


このSequence関数を使って「Power Appsで暗号化できるか」の中で紹介した関数を作成しています。

次回はそれらの関数を紹介したいと思います。

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